数々の犯罪手口 -フィリピン セブ③
明けましておめでとうございます。2017年もよろしくお願いします。
というわけで新年最初の記事は前回からの続きであるフィリピン1人旅での出来事について。
ほとんどのお店にショットガンを写真した警備員が配置されていたり、デパートなどでは検問所が設けられているという記事を以前書きました。フィリピンでは日常的に多くの犯罪で溢れています。自分自身が体験したもの。また、現地の人と話をしていて聞いた犯罪を紹介します。
上の写真は「ジプニー」というセブシティ内を走る小型バス。タクシーの初乗りが40ペソ(約120円)と日本に比べて格安ではあるのですが、ジプニーは1回7ペソ(約20円)。格段に安いのです。
ジプニーには番号が書かれていて、その番号によってショッピングモール行きや病院行きなど周回するコースを示しています。1つ問題なのが、時刻表というものはなく、満員になってから出発するというスタイル。
ここではスリとバスジャックが頻発しています。
まずは僕が体験した話。元々ジプニーは犯罪が起こりやすいと聞いていたので移動は基本的にタクシーを利用していたのですが、興味本位で1度ジプニーに乗りました。
イスに座るとありとあらゆるところから手が伸びてきて僕のズボンのポケットの中に突っ込んできました。もちろんポケットには何も入れておらず、ポンッとポケットを叩くと手を引っ込めるので被害はありませんでしたが、こんなにも露骨にやってくるとは思ってもいませんでした。
そして現地の人が実際に体験したという話。ジプニーに乗っていたらいきなり男3人が乗車し、
「持っている荷物を全て差し出せ‼︎さもなければ殺すぞ‼︎」
と叫んだそう。2人は銃を、1人は刃物を所持していたそうです。ほとんどの乗客は自分の命を優先し荷物を全て差し出したが、とある女性は
「親に買ってもらったiPhoneは渡したくない‼︎」
と泣き叫んでいたそうです。フィリピンではiPhoneはとても高価な代物なので渡したくないのも理由がわかります。横にいた彼氏が説得し泣く泣く渡しましたが、その場で泣き崩れたそうです。
このレベルの犯罪はよくあることであり、警察も動かないレベルだと話をしてくれた現地の人が言っていました。
ストリートチルドレンによる犯罪。これも現地の人から聞いた話。
4人ぐらいの子供達が向かいから歩いてきて、噛んでいたガムをターゲットの人の髪の毛向かって気づかれないように付けるように投げる。
「髪の毛に何か付いてるよ‼︎」
と子供達に言われるとそのターゲットの人はそちらに意識が行き、髪の方に手をやります。その瞬間に子供達はその人の身の回りのものを全てかっさらっていくそうです。
本当にこんなことがあるのか。でも実際に行ってみて、フィリピンでは少なくとも起こってもおかしくないって思いました。